常武電鉄は2024年12月13日(金)、2025年3月のダイヤ改正概要を公表した。
併せて、ダイヤ改正同日にちばらき線の電鉄龍ケ崎―電鉄藤ケ丘間が新規開業することを発表した。
ダイヤ改正は2025年3月15日(土)、ちばらき線とつくば線の両線で実施される。
以下、路線毎に概要を記載する。
ちばらき線
ちばらき線では、延伸開業に伴うダイヤ改正が行われる。
新規開業駅における列車設定本数は下記の通りである。
【龍ケ崎流経大駅】
○平日
上り: 59本 下り: 60本
○土休日
上り: 54本 下り: 53本
【電鉄藤ケ丘駅】
○平日
上り: 107本 下り: 107本
○土休日
上り: 105本 下り: 106本
延伸開業に伴う停車駅表も、下記の通り公開された。
電鉄藤ケ丘は全種別、龍ケ崎流大前は急行と各駅停車の停車駅となる。
尚、平日7時30分から8時50分に新宿駅に到着する上り急行系列車が、電鉄布佐以東全て10連化される。
つくば線
つくば線では、8連化工事に伴う減速運転終了に伴い、昨年に引き続きダイヤ改正が行われる。
平日は主に下記の通り夕ラッシュ下りのダイヤ構成が変更となる。
電鉄守谷折返しの快速急行がつくば行きの急行となり、大半の普通車が電鉄守谷止まりとされる一方、みらい平―つくば間は1本増発される。
また電鉄秋葉原のホーム混雑分散のため、同時間帯に3番線の使用を再開する。
土休日は、夜間帯の下り普通車1本でちばらき線との接続が改善される。
その他
京王電気鉄道(以下京王)側では、土休日午前の京王ライナーが3本追加設定される。
これに伴い、土休日はちばらき線内で後ろ2両閉切の特急が3本増加する。
私見
ちばらき線延伸区間の開業日が公表された。
全体的に、既存区間は微修正程度に留まるものと思われる。
以下、路線毎の私見を述べる。
ちばらき線
新規開業区間は、上下とも概ね1時間あたり6本程度確保されることが分かった。
現行ダイヤとの本数を比較すると、電鉄龍ケ崎始終着列車が数本程度残ることが予想される。
既存区間においては、朝ラッシュ帯に残っていた上りの8連急行が再び10両化されるのは朗報である。
一方、夕ラッシュ帯に関しては改善点が全く挙げられておらず、概ね現状維持となりそうである。
つくば線
朝ラッシュ帯及び日中は大きな変化が無いものと思われる。
夕ラッシュ帯は、ダイヤパターン変更(主に行先)により、急行系が全てつくばまで直通となる見込みである。
これまで、みらい平、みどりの、万博記念公園へ着席のまま利用するには、普通車を乗り通すしかなかった。
電鉄秋葉原からの着席需要を考慮すると、守谷以遠までの乗客はこれまで以上に急行系へ集中することになると予測される。
同時間帯の3番線使用再開は、運用上の問題が大きそうではあるものの、こうした現状への対応目的もあると考えられる。
また、今回リリースでは8連化に触れられていないので、ダイヤ改正時点では引き続き6連のみの運行と思われる。
総評
ちばらき線延伸区間は概ね毎時6本が確保されるということで、かなりの優遇である。
最初は様子見をし、今後輸送力の適正化が図られる可能性もある。
管理人としては、両線とも夕ラッシュ帯ダイヤに大きなテコ入れが無さそうなことが気がかりであった。
ちばらき線延伸開業に伴う人員確保の観点から、同時間帯の輸送改善が後回しとなった可能性が高い。
時刻が公開されるまで確定ではないものの、両線とも夕ラッシュ帯は乗客がもう少し我慢せざるを得ない状況が続くと思われる。
つくば線に関しては8連化が控えていることから、減便分を増結でまかなうという魂胆があるのかもしれない。
しかし、輸送人員が増えているからこその8連化であるから、このままで良いはずも無い。
輸送改善は、再来年以降のダイヤ改正に淡い期待を抱く程度しかできないが、まずはちばらき線延伸区間の無事開業を願いたい。